メッセージ

あなたの御言葉は、わたしの道の光/わたしの歩みを照らす灯。(詩編119篇105節)

本当に慰められました

投稿者
toshibetsu
投稿日
2025-09-22 09:37
閲覧数
88
250921利別教会メッセージ
御言葉:ルツ記2章8節から18節
題:本当に慰められました
先週は母ナオミの信仰と、ナオミとの日常生活を通して神様に出会ったナオミのお嫁さんルツについて御言葉を読みました。ナオミとルツは二人でベツレヘムに向かいました。どんな時にも神様を愛し、神様に期待を向け続けたナオミとルツのために、神様がどんなものを備えておられたでしょうか。
1. ボアズ
ナオミとルツがベツレヘムに着いたのは、大麦の刈り入れの始まるころ、4月末と5月の上旬ころでした。2章の1節です。「ナオミの夫エリメレクの一族には一人の有力な親戚がいて、その名をボアズといった。」神様はボアズと言う人を備えておられました。今日読まれた本文の前の内容ですが、ナオミの家族がベツレヘムを離れる時、土地を売ってモアブの野に移住したので、ナオミとルツには所有の土地がありませんでした。それで、ルツは他人の畑で落ち穂拾いをして生計を立てる必要がありました。今の日本で持ち主の許可なくそんなことをすれば、泥棒になりますが、旧約聖書(レビ記19:9~10、23:22)を見ると、土地がない貧しい人、外国人、孤児ややもめが合法的にそのような行為を行い、生きることのできる規定、掟がありました。神様の福祉制度でした。
そして、ルツが出かけて行き、刈り入れをする農夫たちの後について落ち穂を拾いましたが、その畑は、たまたまナオミの夫エリメレクの一族のボアズが所有する畑地でありました。「事実は小説より奇なり」という、世界的に有名なことわざがありますが、このように都合がたまたま会うのは、作り話か神様の働きかのどちらかでしょう。箴言16章9節は、「人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる」とあります。努力できるのも恵みですが、実を結ばせるのは神様からの一方的な恵みで、ただただ感謝すべきことです。
さて、ルツが落ち穂を拾っていると、更にまた、たまたま、その畑にボアズが現れました。ボアズは農夫を監督している召し使いの一人に、落ち穂を拾っている若い女は誰の娘かと聞きます。召し使いは、その女がモアブの野からナオミと一緒に戻ったモアブの娘であること、そして、朝から今までずっと立ち通しで働いていたことも報告しました。
2. 厚意を示すボアズ
 本文の8節、9節です。「8ボアズはルツに言った。「わたしの娘よ、よく聞きなさい。よその畑に落ち穂を拾いに行くことはない。ここから離れることなく、わたしのところの女たちと一緒にここにいなさい。9刈り入れをする畑を確かめておいて、女たちについて行きなさい。若い者には邪魔をしないように命じておこう。喉が渇いたら、水がめの所へ行って、若い者がくんでおいた水を飲みなさい。」」当時、これは特別なことでした。10節の、ルツの反応を見るならば、どれほど特別な親切であり配慮であったか分かります。「10ルツは、顔を地につけ、ひれ伏して言った。「よそ者のわたしにこれほど目をかけてくださるとは。厚意を示してくださるのは、なぜですか。」」ボアズの厚意はルツを感動させました。驚くほどのことでした。それで、顔を地につけてひれ伏したのです。なぜなら、モアブの異邦人、よそ者であるルツを暖かく扱ってくれたからでした。ルツが驚いて「厚意を示してくださるのは、なぜですか」と聞くのも当然です。
3. 主の御翼のもとに逃れる
11節、12節です。「11ボアズは答えた。「主人が亡くなった後も、しゅうとめに尽くしたこと、両親と生まれ故郷を捨てて、全く見も知らぬ国に来たことなど、何もかも伝え聞いていました。12どうか、主があなたの行いに豊かに報いてくださるように。イスラエルの神、主がその御翼のもとに逃れて来たあなたに十分に報いてくださるように。」夫のキルヨンが亡くなった後も、姑のナオミに尽くしたこと、そして両親と生まれ故郷を捨てて、見も知らぬ国、イスラエルに来たこと、あなたの誠実と愛と、労苦について、よく聞いて知っていますよ、神様の御前に誠実を尽くし、神様に期待をかけるその信仰を、聞いて知っていますよ、と答えます。ルツの誠実と信仰による決断を、ボアズは「主の御翼のもとに逃れて来た」と表現しました。
実際、外国人ルツの将来を考えると、年老いたナオミの神様以外は、イスラエルに来る理由が一つもないのです。だからこそボアズは、主があなたに十分に報いて下さるように、と願い祝福しました。
4. 慰められたルツ
 13節です。「ルツは言った。「わたしの主よ。どうぞこれからも厚意を示してくださいますように。あなたのはしための一人にも及ばぬこのわたしですのに、心に触れる言葉をかけていただいて、本当に慰められました。」ボアズの話を聞いたルツは、驚き、心が動かされました。ルツの心と気持ち、決断と苦労、そして、神様を愛し、夫の母を大切にしてここまで来た自分の人生を、深く理解してくれたからです。人生の深い思いを理解してもらったのです。たいそう、慰められたことでしょう。神様は神様だけを希望にして、目当てにして、その御翼に逃れて来たルツの労と信仰を報い慰められるために、当時の男性としては珍しい暖かく優しいボアズを準備しておられました。
ボアズはエリコの城壁に住んでいた遊女ラハブがイスラエルの民になってイスラエルのサルモンと結婚して産んだ息子です。ボアズの母ラハブは、イスラエルの神様を畏れ、神様に期待を向け、真の神様に出会い、やがて真の神様を礼拝する者へと変えられていった異邦人です。ですから、ラハブに育てられたボアズも、ルツの状況や思いに心を至らせることができたことでしょう。イスラエルの神様に信頼を寄せて最善を尽くすルツの姿に、神様を慕い求める母親ラハブを重ねて見たのではないでしょうか。
神様に期待を寄せる者に神様が備えてくださる助けは、私たちの想像や期待を超えて素晴らしいものです。詩編91篇1節から4節です。「1いと高き神のもとに身を寄せて隠れ全能の神の陰に宿る人よ2主に申し上げよ「わたしの避けどころ、砦わたしの神、より頼む方」と。3神はあなたを救い出してくださる仕掛けられた罠から、陥れる言葉から。4神は羽をもってあなたを覆い翼の下にかばってくださる。神のまことは大盾、小盾。」神様は神様に期待を寄せる者を、大切に扱って下さいます。神様は驚くべき方で、正確な方です。神様は、御自身のすばらしさ、御栄光を、御自身に寄り頼む一人一人の置かれた状況の中ではっきりと現される方です。「本当に慰められました」というルツの言葉は、何代も前から、永遠の昔から、神様がルツのために準備して下さっていた恵みを、まさに今受けていることへの感動と感謝が込められていることでしょう。
神様に期待を置く者は何と幸いなものでしょうか。神様は、御自身の愛とお取り計らいがこの身に及んでいることに感動を与えて、力を与えて下さる方です。そのようにして、イザヤ書40章「29疲れた者に力を与え、勢いを失っている者に大きな力を与えられる。」方です。私たちも皆、問題や課題の中で、真っ直ぐに神様に期待する者であれますように祈ります。そうして、神様の慈しみを頂き、神様のすばらしさに心動かされ、神様ご自身に出会って、「本当に慰められました」と告白し、証する日々を重ねていく、この人生でありますように祝福して祈ります。
5. 情け深い愛を表すボアズ
ルツの、「心に触れる言葉をかけていただいて、本当に慰められました」という話を聞いたボアズも心が動かされたに違いありません。ボアズにしても、自分が異邦人ルツのために神様の準備された人間であると、その神様の摂理に気付いたと思います。神様の主権的な導き、神様の摂理と正確なお取り計らいを、はっきりと認識して受け止めて、神様を慕う誠実な一人の外国人女性のために、神様の御前で誠実を尽くそうと心に決めたことでしょう。
ボアズはルツを食事の座に招き一緒に食事をし、また食べ切ることができないくらい炒り麦を与えました。14節です。「14食事のとき、ボアズはルツに声をかけた。「こちらに来て、パンを少し食べなさい、一切れずつ酢に浸して。」ルツが刈り入れをする農夫たちのそばに腰を下ろすと、ボアズは炒り麦をつかんで与えた。ルツは食べ、飽き足りて残すほどであった。」
また、おなか一杯に食べさせると、今度は、刈り取りの若者たちに命じて、ルツが短時間に沢山の落ち穂を拾えるように指示を出しました。15、16節です。「15ルツが腰を上げ、再び落ち穂を拾い始めようとすると、ボアズは若者に命じた。「麦束の間でもあの娘には拾わせるがよい。止めてはならぬ。16それだけでなく、刈り取った束から穂を抜いて落としておくのだ。あの娘がそれを拾うのをとがめてはならぬ。」」
17節、18節です。「17ルツはこうして日が暮れるまで畑で落ち穂を拾い集めた。集めた穂を打って取れた大麦は一エファほどにもなった。18それを背負って町に帰ると、しゅうとめは嫁が拾い集めてきたものに目をみはった。ルツは飽き足りて残した食べ物も差し出した。」ルツが拾い集めた大麦は一エファ、23リトル、18キログラムほどの量でした。落ち穂を拾ったことのあるナオミが目を見張るほどの量でした。またボアズからもらい、食べ残した物も、ナオミに差し出しました。この日の夕食は、主が備えて下さった助けに感謝するのはもちろん、活ける神様が御自身の慈しみを表して下さった喜びに心震える夕食であったことでしょう。
6. 情け深い愛の器
 冒頭で、どんな時にも神様を愛し、神様に期待を向け続けたナオミとルツのために神様がどんなものを備えておられたでしょうと問いかけました。ルツ記には神様御自身が直接現れてはいません。しかし、ナオミ、ルツ、ボアズを通して神様の御業を見ることができます。神様は、神様に期待を込めて、神様に近づこうとする人は、誰にでも、情け深い愛を示して下さいます。人やものや環境を通してご自身を現わして下さいます。そして、「本当に慰められました」という告白が、その人の中から溢れ出てくるようにして下さいます。
7. 招きと決心
それでは、招きと決心の時間を持ちましょう。ナオミの神様とルツの神様は同じ神様です。そして、この同じ神様が、全ての人のために、イエス様を通してご自身の愛を示しておられます。ヨハネによる福音書3章16節です。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」イエス様は、旧約聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪と恥と責めと病と痛みを背負って十字架で死んで、三日目によみがえられましたが、それは、イエス様を自分の救い主として受け入れる人であれば誰でも、神様の子として下さり、命と祝福の関係の回復を与えるためでした。
神様は、どんな人であれ、御自分の所に逃れて来る人に顔を背けることなく、慈しみをもって受け入れ、回復させ、立たせてくださる方です。ローマの信徒への手紙5章8節です。「しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。」既に愛をはっきりと示されました。誰にでも、神様の慈しみに囲まれて生きる道が開かれています。
共に祈りましょう。祈ります。「天の父なる神様。わたしは罪びとです。どこから来て、どうして生まれ、何のために生きて、最後はどこに行くのか知ることもなく、さまよい、ただひたすら生きてきました。私の罪のために、十字架にかかり、罪をきよめる血を流して死なれ、よみがえられたイエス様を、私の救い主としてお迎えします。私はきよめられ、神様の子供になりました。感謝します。今から、いつまでも、主と共におります。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。今、共に祈られた皆さまを祝福します。「皆さんの魂が恵まれているように、皆さんがすべての面で恵まれ、健康であるように祝福します。」
合計 31
手順 タイトル 投稿者 投稿日 推薦 閲覧数
31
私の初の聖誕
toshibetsu | 2025.11.23 | 推薦 1 | 閲覧数 20
toshibetsu 2025.11.23 1 20
30
逃れの町
toshibetsu | 2025.11.17 | 推薦 2 | 閲覧数 18
toshibetsu 2025.11.17 2 18
29
聞いておられる主
toshibetsu | 2025.11.09 | 推薦 3 | 閲覧数 24
toshibetsu 2025.11.09 3 24
28
一粒の麦
toshibetsu | 2025.10.26 | 推薦 3 | 閲覧数 36
toshibetsu 2025.10.26 3 36
27
羊と山羊
toshibetsu | 2025.10.21 | 推薦 0 | 閲覧数 40
toshibetsu 2025.10.21 0 40
26
角笛
toshibetsu | 2025.10.13 | 推薦 0 | 閲覧数 59
toshibetsu 2025.10.13 0 59
25
ただ一つ知っていること
toshibetsu | 2025.10.05 | 推薦 1 | 閲覧数 118
toshibetsu 2025.10.05 1 118
24
主の祝福があるように
toshibetsu | 2025.09.28 | 推薦 2 | 閲覧数 72
toshibetsu 2025.09.28 2 72
23
本当に慰められました
toshibetsu | 2025.09.22 | 推薦 3 | 閲覧数 88
toshibetsu 2025.09.22 3 88
22
母ナオミ
toshibetsu | 2025.09.15 | 推薦 2 | 閲覧数 85
toshibetsu 2025.09.15 2 85